2015/02/20(Fri)就活費をどう捻出するか?
いよいよ、2月21日(土)13:30~「就活生のため禅講座」が開催されます。
皆さん、お申し込みはされましたか?
まだ、お申し込みをされていない方も、当日も飛び入り参加ができますので、お気軽にご参加くださいませ。
さて、2014年12月5日付のブログ「お金もかかる」の中で、就活準備費用が、約20万円かかるという記事を紹介しました。
今回は、地方の学生が都内の企業を志望した際にかかる就活費用について、就活禅実行委員会のメンバーと話合ってみました。
『地方の学生かさむ出費』(YOMIURI ONLINE 2月19日付より)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/syuukatsu/hirao/20150210-OYT8T50032.html
山口大学の教授が、就活にかけた旅費・宿泊費の調査を山口大の卒業生にしたところ、平均17万円もの費用がかかったとの報告をされました。
中には、30万円かかった人もいたとのこと。
先日、皆さんにご紹介した記事は、都市圏の学生が対象でした。
今回のケースのように、山口県に在住する学生であれば、準備費用を含めて約50万円かかる計算になります。
こんなにお金がかかるのでは、さぞかし就活意欲も失われてしまうことでしょう。
この記事に関して、就活禅メンバーからいろいろな意見が出ましたが、
なかなか打開策は見出せません。
その中で、「都内の宿泊場所がお寺だったら費用がかからないのに」という
意見が出ました。
実は、地方在住の方が上京した際にに泊まれるお寺があります。
それは、「おさかなの家」という活動をしているお寺です。
http://www.zenseikyo.or.jp/manabou/bukkyousya/2003/12/12.html
小児がん等、難病にかかり、都内でないと治療が受けられない子どもを持つ親御さんを受け入れる施設です。
一泊1,000円で宿泊でき、共同の台所で自炊をすることができます。
私も一度、見学したことがあるのですが、お寺とは別棟があり、病気の子どもと家族が生活できる快適な環境が整っていました。
このようなお寺を就活生の皆さんが使えたら、金銭的負担が軽くなることでしょう。
また、お寺をより身近に感じてもらうことができることでしょう。
残念ながら、現在、都内にはこのようなお寺は存在しません。
今回は、「都内のお寺も就活生のために開放してほしい」という願いを込めて記事を書かせていただきました。(寺門)
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2015/02/10(Tue)自分を誇張する
2016年新卒就活学生意識調査の結果が出ていました。
詳細に関してはリンク先をご覧いただければと思いますが、
>早くも‟就活にストレスを抱える学生“83.7%
>選考期間短期化で″内定を取れるか不安“と感じる学生95.9%
という、とても心配な結果になっています。
報道ではインターンが活用されて、既に内定を得ている学生もいるということですが、
やはりそうした学生は一部に過ぎないようです。
もし私が大学3年という立場だったら…
同じように不安でいっぱいだったと思います(-_-;)
しかし気になるのは次の結果です。
>エントリーシートで「誇張して記載した」学生12.3%、
>「少し誇張して記載した」学生55.9%で
>不安から少しでも自分を良く見せたいと思う学生が続出
必要以上に自分を誇張して見せたところで、はたして不安の解消に繋がるでしょうか?
それどころか、試験や面接で余計に緊張する結果になるように思います。
(そういう私もかつては自分を誇張しておりましたm(__)m)
私はこの結果を見て、少し前に話題になったこの動画を思い出しました。
いずれにせよ、一番大切なことは「自己を客観的に見つめること」
これは私自身、以前は出来ていなかったことですが、僧侶になってから気づいたことです。
この知恵を「就活生のための禅講座」では参加者の皆さんに楽しくお伝えできるように内容を練っています(^^
まだご参加可能ですので、どうぞお気軽にご参加ください。
お待ちしています。
(阿部宗道)
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2015/01/30(Fri)お坊さんの既得権益?
http://www.j-cast.com/kaisha/2015/01/27226148.html?p=all
「既得権側に行きたい」大学生の落とし穴
この記事について、就活禅メンバーで話し合ってみました。
まず、この記事で言う既得権益というのは、大企業や公務員と言った安定性をもった就職先のことです。海外就職研究家という肩書きを持つ著者が、日本の大学生に対するアンケート調査を行っていた時に気付いたことのようです。大企業や公務員に就職を希望する人が多いことはよく知られていますし、安定性を求めて就職先を決めるのは当たり前と言えば当たり前です。しかしながら、現代ではその安定性は思っているより脆いということは皆さんがご存じのことでしょう。この記事では、その安定性を失った時のことを考えて動けるようにしましょうということでした。
確かに。
一寸先は闇。足を踏み外した時に備えて、いろんなものを準備することは大切です。もしかしたら、明日は明日の風が吹くと言い切って生きるほうが、安定という幻想を抱きながら生きて行くことよりも心安らかな人生を送るコツなのかもしれません。
とはいえ、完璧に準備をしたり、明日のことを全く考えずに生きて行くことは無理な話だと思います。
メンバーと話していく中で、お寺も既得権益側ではないかという意見がありました。
「お寺には税金がない」「終身雇用で定年がない」「就活をしなくてよい」
いろいろありましたが、確かに安定している既得権益側なのかもしれません。
しかしながら、宗教法人に税金がかからないことと、僧侶個人が儲かることは別の問題です。終身雇用で定年がないということは、一生同じことをやり続けなければならないという側面があります。就活をしなくてよいというのは、就職先が決まっているということでもあります。
私自身、お寺に生まれ育ち、自分が僧侶になることに疑問を持つこともありました。祖父から父へ、父から私へと繋がっているお寺ではありますが、父は僧侶になりたくなかったと言っていました。今は僧侶として生きることに感謝していますが、若い頃の葛藤は凄まじかったそうです。
私が一つだけ言えることは、既得権益側であってもそうでなくても、
「その人の苦しみはその人のもの」
ということです。どっち側についても、その人が苦しくなる時はあります。安定を求めても、求めなくても苦しいときは苦しいのです。そして、私はあなたより苦しいとか、あなたはあの人よりも苦しくないといって、誰かと比べても、その苦しみの根源は解決しません。
そんな時は無理せず、できれば誰かに苦しさを吐露したほうが良いと思います。
2月21日の禅講座は、就職活動をすると受けるストレスをやわらげる準備をする講座です。それと同時に、参加したみなさんが、苦しさを吐露できる場所でありたいと願っています。
(本多)
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2015/01/16(Fri)日本テレビ女子アナ内定について思うこと
就活生の皆さん、マスコミに興味がありますか?
かくいう私は音楽業界に入りたく、大学卒業後、レコード会社を中心に就活をしていました。
就活当時は、マスコミ対策として、いまや就活生のバイブル『絶対内定』のワークシートに取り組み、就活予備校に通っていました。
私なりに万全な態勢で就活に臨みましたが、結果は「不採用」。
就活を終えた後、マスコミは狭き門とは分かっていても、「なんで落ちたのだろう」と後悔する日々でした。
今では、新聞、ネットなどで、マスコミ志望の学生たちの記事を目にすると、就活当時のことを懐かしく思い出します。
今回は、せっかく、「マスコミ」という特殊な職種に就くため、超難関をクリアーし、内定を勝ち取っても、会社の事情で内定取り消されることについて、以下の記事を取り上げてみました。
「女子アナ内定取り消し、労働弁護士の見方」(東洋経済オンラインより)
http://toyokeizai.net/articles/-/53644
ご存知の方も多いかと思いますが、女子学生が日本テレビ女子アナウンサーの採用試験に応募し話題になった一件です。
女子学生は、採用試験で内定を勝ち取ったものの、銀座のクラブでアルバイトをしていたことを理由に、日本テレビから「高度の清廉性を求められるアナウンサーにふさわしくない」と判断され、内定を取り消されました。
この記事では、労働弁護士の観点から、内定取り消しについて語られています。
結論から言うと、企業側から内定を通知されたら、基本的に学生の内定を取り消すことができないそうです。
「基本的に」と書いたのは、当然、例外があります。
「卒業単位が取得できなかった」、「健康に不具合があった」など、採用試験時に学生が嘘をついて内定をもらっていたら、という条件があるからです。
つまり、弁護士の方いわく、この女子学生は、内定を取り消される理由などないとのこと。
このことをふまえ、就活禅実行委員会のメンバーと話をしたのですが…。
結局、メンバーから明快な回答を得ることができませんでした。
ただ、一つ共通な話題として「職業のイメージ」の問題があがりました。
繰り返しになりますが、女子学生は、銀座のクラブでアルバイトをしていました。
果たして、銀座のクラブで働くことが悪いことなのか?ということです。
日本テレビは「清廉性」という言葉を盾に内定を取り下げようとしました。
広辞苑に、清廉は「心が清く私欲のないこと」と書かれてます。
アナウンサーだけが清廉で、他の仕事は清廉ではないのでしょうか?
どんな仕事に就こうが、「心が清く私欲のないこと」が条件であったら、僧侶であっても難しいです。
私たち僧侶は、完全に清廉ではないからこそ精進するからです。
最終的に、女子学生は採用となりました。
これからも、このような問題が出てくるかもしれません。
今後、就活生の皆さんが、学生時代にアルバイトした経歴によって、就活に影響が出ることがありませんように。合掌(寺門)
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2014/12/12(Fri)自己分析を分析してみた、禅僧が。
自己分析やってますか?
就活には自己分析が必要だとよく言われておりますが、みなさん結果は
いかがでしたか?
まだやっていないという方はこちらのサイトを参考にやってみてください。
さて、私も無料の自己分析ツールを使って、自分のことを分析してみました。
結果は分かりませんでした。
何故か。
私は、元来あまのじゃく気質で、人にどうこう言われるよりも、自分はこのようなもんだと勝手に思うことが多いのです。なので、血液型性格診断などをすると、自分の血液型の性格だけでなく、他の血液型の性格
も見て、全部自分の性格に合うところと合わないところがあるじゃないかと憤るタイプです。
自己分析も同じで、どのような分析結果が出たとしても、私には本当の自分が見つかったとは思えません。
というよりは、その時の自分が見つかっただけで、次の瞬間の自分は違うのではないかと考えてしまうのです。
もし、同じような考え方に陥ってしまう方がいらっしゃいましたら、次のように考えてみることをお薦めします。
①「就職するため」の自己分析だと割り切る
②「今の自分のやりたいことを見つけるため」に自己分析をする
どちらも、目的を定めて自己分析を行おうという考え方です。
①については、行きたい会社とか、やりたい職種が特になく、それなりに稼げればよいという考え方の人にオススメです。自分が納得できる条件の会社を選び、その会社が欲しいであろう人材を考えます。例えば、
銀行などの堅めの職種であれば、自分の中にある「お堅い性格」を抽出できるような自己分析をします。自分の中にはいろんな性格があることを理解しながら、行きたい会社のために自分を演出するという考え方です。
②については、ポジティブな自己分析をするということです。自分はどんなことに興味があるのか、何をしていると楽しいのか、それを誰かに伝えられる言葉にするために自己分析をします。自分の嫌いなことや、
自分の嫌いな性格を見るのではなく、好きなことを明確にしようとする考え方です。
就活禅メンバーとも、自己分析の賛否について話し合ってみました。
肯定的な意見…
・自分を振り返る材料として良い(自己否定につながったりトラウマを
引き起こすようなものは不可)
・「ポジティブ」な自己分析をすれば自信がもてる
否定的な意見…
・就活のためだけの自己分析は必要なのか?
・今まで自分を分析するなどやってきていないことなので、無理してやる必要はない
一番印象的だった意見は「安易な自己分析はトラウマを引き起こすことがある」ことでした。
メンバーの中に心理学を専攻していた者がいるのですが、過去を強制的に見てしまうことで、トラウマに直面してしまうことがあるそうなのです。だからこそ、否定的な自己分析などはせず、今の自分に自信が持てるような分析をすることが重要だと思います。
最後にこんな記事もありました。
【Business Media 誠ブログ】自己分析をする就活生に見込みはない
この記事では、一般的な自己分析をするなと書かれています。
仏教では、何かをやりたいと思う自分も、やりたくないと思う自分も、その時その瞬間だけのもので、次の瞬間にはまた違うものを感じていると考えます。そうだとすれば、自己分析もその時の自分を分析してくれ
るだけのものです。面接で否定されても、ESが通らなくても、それはその時の自分です。今のあなたじゃない。そんな風に考えれば、少し気が楽になりませんか?
ようするに、就活の時期は疲れやすいのだから、肉体的疲労は仕方ないにしろ、精神的疲労はなるべく減らした方がいいということです。自己分析をしてがっかりしていてもしょうがありません。人生の全てをポジ
ティブに生きることはお薦めしませんが、期間限定のポジティブは良いことだと思います。
以上で自己分析分析を終わります(・ω・)
(本多)
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