2015/01/09(Fri)自分を多角的に見るためには
先日の勉強会では以下の記事を読みました。
「あー、いつまで就活するんや、俺」自殺の1週間前ブログで苦悩を吐露…救えなかった自分を責める家族
就活自殺の原因は「身の程知らず」? 大学教授が「有名大以外の学生」に辛口指摘
はじめの記事は就活を苦に自殺をした若者と家族の様子がリアルに描かれています。また、次の記事は先の記事を受けて大学教授がかなり辛口に就活自殺について語っています。
元の記事をよんで、みんな口をそろえて言ったのが、「こんなに普通に起きてしまうのか」ということでした。
リーマンショックという社会的に不安不が蔓延しているなかで、何とか内定が取れたものの、体調の関係でそれを断ざるをえなくなり、就活をまた続けなければならない・・・。「そりゃあ、追い込まれて当然だろ。自分だって同じ状況になったらとてもきついと思う」という意見がでました。ほんとそうだと思います。
息子を叱咤してしまったことを後悔する父親。でも、それも普通のことなのではないでしょうか。息子を叱咤することで奮起することだってあるだろうし、仮に自分がその場にいたら、果たして「就活を休んでみたらどうだ?」と言えるかと考えると、正直その自信はないです。
次の記事の辛口な意見も、言葉は強烈ですが確かにそうだと思えるところもあります。現在の社会の仕組みや企業体質を考えれば学歴で何かしらの選別があるのは、あるかもしれないと思うのです。
ただ、だからと言って有名企業をあきらめろだとか、メンタルをきたえろというつもりは私にはありません。ただ、これは一つの物事は、見方によって様々なことがいえるということです。どれが間違っている、正しいということではありません。
やはり、大切なのは多角的に自分で自分を見るということだと思います。自分がやりたいこと、自分のこだわっているもの、現在の家庭の状況、社会の状況、社会の中の自分の位置・・・それぞれを冷静に見つめ受け止める力が必要なんだと思います。
それを妨げるのが、「~でなければならない」「~であるべきだ」という考え方です。自分の価値観、そして経験といったところが大きく関わります。実はこれは就活だけでなく、人生の至る所で私たちの自由いざいな心の働き、感性、冷静な判断に制限をかけてしまうものなのです。極端な話、良い・悪いといったものさえも捨ててしまってもいいと禅ではいいます。
やはり、そうした制限を手放して、自由自在な心を取り戻すのにはやはり坐禅はぴったりだと思います。ぜひこれから就職活動に挑むかた、今就職活動中の方に坐禅のノウハウを知っていてほしいなと思います。
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2013/07/05(Fri)闘うダルマの映画を観た!
皆さん、ダルマさんをご存知でしょうか。
赤くて目がギョロッとした置物。
あのモデルになった人物を菩提達磨(ぼだい・だるま)といい、われわれ禅宗では、インドから中国まで禅の教えを初めて伝えた人として敬っています。
さて、そのダルマさんが格闘家だったことはご存知でしょうか?more»
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2013/06/07(Fri)ZENとデザイン
「禅」と聞いたら、いったいどのようなものをイメージしますか?
水墨画のような山や川を思い描いたり、お寺や僧侶を思い浮かべる人もいるでしょう。
では、「ZEN」だとどうでしょうか。
文字が変わっただけで、とてもシャープな印象になりませんか。
実際、この二つの言葉を、Googleで画像検索をしてみると、まったく違う画像が羅列されていきます。
禅画像 ZEN画像
この違いの理由の一つに、「ZEN」という言葉が、特にヨーロッパ諸国やアメリカで広がってきたこともあげられます。
フランスなどでは「もうすこし、冷静になろう」という時に「もう少しZENになろう」という風に日常生活でも使われていると、数年前テレビでも放送をされていました。
「禅」と「ZEN」。
違いもありますが、やはり表しているものは同じだと思います。
それは、
「シンプル」
ということです。
どの画像をみても、使っている色は少なく、淡く、複雑な曲線もありません。
そして、少し冷たい雰囲気もあります。これはひんやり冷たいというよりも、まさに「冷静さ」を表しているのではないでしょうか。
そして、こうしたデザインのど真ん中をいくのが、たとえば
「100%」
というデザイン会社です。
なんと、こちらのデザインを行っている坪井浩尚氏は
曹洞宗大本山総持寺で修行をしたことがある方なのです。
こちらのインタビュー記事では、そのあたりのことも述べてます。
いずれにしろ
日常生活をしていると、人間関係やお金のこと、将来のこと・・・わずらわしいことだらけです。
しかし、常にこうしたデザインのように、シンプルに冷静に過ごしていけたらと思います。
そして、そのための智慧が禅にはたくさんあるのだと、私は思っています。
(君島)
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