2014/03/07(Fri)『絶対内定』
今回は『絶対内定』という本について書きたいと思います。
皆さんは『絶対内定』を読んだことがありますか?
『絶対内定』を読まれたことがない方のために、簡単に本の内容をご紹介すると、「ワークシート」という自己分析ができるシートが付いていることをウリにしています。
「自分の好きなところ・嫌いなところ」などお題が与えられ、ワークシートの余白に自分の考えを書き込みます。
一度、ワークシートをされた方は、お分かりかと思いますが、とても労力を使います。
実は、私も就活生だった頃(かれこれ20年ほど前の話しですが…)、
『絶対内定』を使っていました。
ワークシートをコピーし、ルーズリーフに貼ってファイルしていました。
当時、私は音楽業界を志望していました。
私のまわりのマスコミ志望の学生は「ワークシート」に取り組んでいた
ことを懐かしく思います。
「ワークシート」に取り組むことは本当に苦しいんです。
ある種、絶望感のようなものがありました。
例えば、「学生生活を振り返る」というワークシートがありました。
このシートの中で「趣味、遊び、恋愛」という項目があったのですが、
中学・高校生と特に趣味もなかったですし、恋愛に関しても男子校だったので何もありません。
シートが空欄になることで、私が「人として、何か欠陥があるのではないか?」という気持ちになりました。
これ以外のシートも書けないことが多く、このまま、どの企業にも受からないのではないかという不安さえおぼえました。
皆さん、ワークシートは書けていますか?
シートに取り組んで、挫折されてしまった方へ、お伝えしたいのは
書けないことで悩まないでください。
ワークシートが書けなかったことで、会社に勤められないことは
ありません。
社会で困ることもありません。
まずは、ワークシートから離れ、一つずつ自分の弱点をクリアーしていくことが大切だと私は思います。
例えば、電話応対が苦手であれば、電話応対を克服できるよう工夫する。
SPIが苦手であれば、「言語能力問題」、「非言語能力問題」のどちらか一つを重点的に取り組む。
これらを地道に繰り返すことが、内定へとつながるのではないのでしょうか。
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2013/11/29(Fri)「将来どんな仕事をしたいのか分からない皆さんへ」
皆さんは、将来どんな仕事に就きたいですか?
大学で勉強したことが、仕事に生かせるという人は案外、少ないかも
しれません。
また、自分の好きな仕事をすることも稀かと思います。
今回は、どんな仕事をしたいのか分からない皆さんへ『創造的論文の
書き方』という本を紹介したいと思います。
「論文の書き方なんて学んでも仕方ない」とお思いかもしれませんが
少しお付き合いください。
論文も仕事も、どのようなテーマを持って取り組むかが重要です。
テーマが、あやふやであればあるほど、論文であれば「何を伝えるのか」
仕事であれば「仕事に取り組む意義」が分からなくなります。
では、そのテーマをどのように決めるのか?
著者の伊丹氏は、テーマ選びをお風呂に例え、「まずはお風呂に
どっぷりつかりなさい」と言っています。
お風呂には、さまざまな種類があります。スーパー銭湯なのか、ひなびた
温泉なのか、はたまた露天風呂なのか…。
とにかく、「これだっ!」と思った、お風呂につかることが
大切だそうです。
テーマの選定の仕方も、マイナーなものではなく、メジャーなものが良いとのこと。
メジャーなものであれば、皆が興味を持って調べているからです。
「メジャーであれば、みんなが語り尽くしているので意味がない」と
思われる方もいることでしょう。
この点に関して、著者は「子どもの視点で、常に疑問をもつこと」と
言っています。
一見、常識的なことも、視点を変えることによって、疑問が生まれる
可能性があるからです。
これらの疑問をアメ玉のようにポケットにたくさん持っておき、
アメ玉の種類をポケットごとに整理をすることが大切なようです。
そのために、とにかく行動して、常にテーマを見失うことなく
アンテナを張ること。
これが、創造的な論文の書き方のポイントのようです。
論文はともかく「仕事をとりあえずやってみる」というのは難しいかと思います。
この本を通じて、あらかじめ仕事の職種を選定する時に、お役に立てて
いただけると幸いです。
著者の「犬も歩けば棒にあたる。でも、考えない犬は棒にも
当たれない」という言葉は、当たり前かもしれないけど、本当にその通りだと思います。(寺門)
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2013/11/01(Fri)おススメの一冊 『この国で自死と向き合う』 篠原 鋭一
先日、千葉市文化センターで行われた「自死遺族支援のためのシンポジウム」に参加してきました。このシンポジウムではメンタルケアのスペシャリストを育成する実践講座です。その日は精神科医の先生や、自死問題に取り組みや被災地支援を行っている僧侶の方たちがご講演されていました。
今回は、そこで講師をされた篠原鋭一老師が書かれた本をご紹介します。篠原老師は千葉県成田市にある「長寿院」のご住職であり「NPO法人自殺防止ネットワーク風」の理事長をされています。この「NPO法人自殺防止ネットワーク風」では、様々な理由で自死を考えている方や悩みを抱えている方々に対して、電話相談を行っていらっしゃいます。
この本の中では、篠原老師がなぜこの活動をはじめたのかそのキッカケや、相談活動中の数々の体験談、また被災地での活動、さらに篠原老師が学校で行っている「死を教える」授業などなど…詳しく紹介されています。少し重い話もあるのですが、どのように自死に向かう気持ちを思いとどまらせたのか、篠原老師のとっさの行動力とその源にある熱い思いが伝わってきます。
心に残った言葉ですが
「困った時には動けばいい。苦しいとには『苦しいんです。助けてください』と叫べばいい。そうすれば誰かが手を差し伸べてくれる人が必ず現れる」
「あなたが生きている場所が、世界のすべてではないのですよ。そのこだわりを解き放てばもっと楽になりますよ。違う生き方が見えてきますよ」…。
この本を読み終えて、篠原老師の思いと相談者の苦悩を知り、私も老師のように「困った人に手を差し伸べることのできる人間でありたい」と強く思いました。(鷲山)
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2013/10/12(Sat)『夜と霧』
皆様は『夜と霧』 という本を知っていますか?
これはオーストリアの精神科医であったフランクルの著書です。
『夜と霧』という邦題ですが、原題は"Ein Psychologe erlebt das Konzentrationslager
(一人の心理学者が強制収容所を体験する)"
でナチス強制収容所に収監された体験を描いたものです。
知人が次々とが殺され、いつ自分も殺されるかわからない極限状態。
そんな中、彼は冷静な視点で収容所での出来事を記録するとともに、過酷な環境の中、
囚人たちが何に絶望したか、何に希望を見い出したかを克明に記しました。
そしてフランクルはこのように言います。
「生きることからなにを期待するかではなく、
……生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題」と。
自分が苦しみの中にある時、この本には助けとなる言葉が詰まっているでしょう。(澤城)
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2013/09/13(Fri)おすすめの一冊
やっと夏の暑さも和らぎ、過ごしやすくなってまいりました。
今回も中野東禅老師の著書であります
『心を落ち着ける どこでも坐禅』(洋泉社)という本をご紹介します。
コンビニで買い物をしていた時に、ふとこの本を見つけました。意外な場所での出会いでしたが、たくさんの方に「気軽に手にとってもらいたい」という思いが伝わります。
坐禅をするとどうして心が落ち着くのか、「忙しい自分」を捨てて「安らぎ」を得るためのプロセスを、禅の教えに従って段階的に図説しながら、わかりやすく説明されています。
また通勤中の電車内や、大事な会議の前、寝るとき、歩いているとき、さらにはお風呂に入っているときなど…本当に様々なシュチュエーションで疲れた心を癒し、落ち着きを取り戻すための坐禅を紹介しています。そして、心の安らぎやゆとりが自分の中にあることを改めてこの本は教えてくれます。
坐禅の仕方も懇切丁寧に書かれていますし、坐禅の前後に読む「仏語(ぶつご)・禅語(ぜんご)」もおススメです。
忙しい社会人の方、またはこれから社会人になろうという方にぜひ手に取って読んで実践していただきたい、そんな一冊です。(鷲山)
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