2014/05/30(Fri)「さとり世代」?「せのび世代」??
今回、紹介する記事は、
『「さとり世代」の次は「せのび世代」?~モー娘。の復権と
AKBメンバーの卒業~』
です。
http://www.excite.co.jp/News/laurier/column/E1399604165844.html
皆さんは、「さとり世代」という言葉を知っていますか?
この言葉は、2010年から使われたようです。
博報堂若者研究リーダー、原田曜平さんによると「さとり世代」の特徴として、「車やブランド品に興味がない」、「恋愛に淡泊」、「地元志向が強い」などが挙げられ、2013年時点で19~30歳の人たちがこの世代に当たるそうです。
つまり、原田さんの定義によれば、就活生の皆さんも、この世代に入ります。
この記事では、「さとり世代」と「せのび世代」をAKBとモー娘。に例えています。
AKBはクラスの女子にいそうな身近な存在であり、モー娘。は、素人には真似できないようなダンスと歌唱力があり、両グループは対極的な立場にあるとしています。
「さとり世代」は、身近で手に入るモノに満足できることからAKB、「せのび世代」は夢を見たりカリスマに憧れたりすることからモー娘。に例えているのです。
最近は、景気も良くなりつつあり、「さとり世代」の思考がより前向きに変化し、上を目指そうとする「せのび世代」にシフトしていると記事の筆者は指摘しています。
この記事について、就活禅実行委員会のメンバーと話し合ってみました。
「上昇志向の人から見るとやる気がない」、「企業の人事担当者には、もっと向上心をもってほしいと思われるのでは」という意見がありましたが、概ね「さとり世代」には好意的でした。
それは、「さとり世代」の特徴が、仏教的な側面を持ち合わせているからかもしれません。
簡単に言うならば、良い意味で自分の身の丈を知っていると言えるでしょう。
仏教の言葉で説明するならば、世の中は思い通りにいきません。
また「さとり世代」に見られる、モノや恋愛に必要以上に執着しないことは、苦しみを生みだすことを防ぐためにも、仏教ではとても大切なのです。
そして、この世代は、社会貢献、NPOの活動をしている人たちが多いそうで、社会に還元をしたい、人の役に立ちたいという思いは、それこそ、さとりを志す僧侶と相通じるところがあります。
「さとり世代」、「せのび世代」のいずれにせよ、誰かから名付けられた言葉に捉われず、自分が感じたことを素直に表現することができると、きっと、今以上に幸せな生活を送ることができるでしょう。
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2014/05/23(Fri)「目的意識を持て!」と言われても…
先日就活禅実行員会のメンバーで「海外の就活」について話をしました。
元ネタはこちらです。
http://gaishishukatsu.com/archives/32830
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-963.html
記事を読んでみると日本と海外では、就職活動を取り巻く情況は大きく違うようです。
アメリカと日本を比べてみると、
①所属学部や研究内容が重視される
②長期インターンシップが必要
③学歴重視
④一年中いつでも就職活動ができる
⑤ポジション(部署)別に採用が基本
⑥選考はオンライン(国土が広すぎる為)
という違いがあるそうです。
それぞれ興味深いのですが、特に議論の焦点になったのは、目的意識の違いです。
①②③などに関わりますが、アメリカでは大学で所属した学部がそのまま就職した会社の業種に直結するそうなのです。例えばこの記事によると、「ビジネス専攻・経済学専攻・ファイナンス先行以外の人が銀行に就職することはほとんどありません」とのこと。つまり、大学進学をする前の段階から「将来こういう仕事に就きたいから、この学部に進む」という意識を持つことが当たり前といった感覚なのでしょう。
この点は日本人とは大きく違っているなと感じます。アメリカでは、小さい頃から「自分は~と考える」「私の意見は~である」と個人の意思を明確に持つ教育を受けているようです。当然小さい頃から「私は将来~になる」という将来設計をしていくのでしょう。
一方、自分の小さい頃や学生の頃を考えてみると、夢はありましたが、将来設計などしたことはありませんでした。ぼ~っとしてましたね。これでは多分アメリカでは生きていけないでしょう(笑)
確かに目的意識を持つことは大切な事で、ごもっともなことですが、その目的意識ってどのようにできるのでしょうか?周りから「お前は何者だ?」と問いを突き付けられ作りあげていくのも一つの方法ですが、自分の内側から『ふわっ』と湧き出てくる疑問に向き合いながら、それに対する答えを長い時間かけ、逡巡し、見つけ出していく方法もあると思います。ちなみに私は後者の人間です。試行錯誤したり、ぼ~っとしたりしながら「目的」というものが見えてきたらいいな~と思うわけです。
就活事情にも国民性がでているなと感じました。
(澤城)
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2014/05/16(Fri)思いを吐き出せる場所の重要さ
5月も中旬になり、暖かいというよりも暑いといった日が続いています。体調管理をしっかりとして過ごしたいものです。
さて、みん就(みんなの就職活動日記)という就活情報サイトをご存知ですか?先日そのサイトの、「雑談/息抜き」というトピックスの中にある「就職活動はつらい」という掲示板を見てみました。そこには今まさに就職活動をされている方の素直な気持が書かれていました。
たとえば、
就活で鬱になる
死にたくなる人の気持ちがわかる
不安で眠れない
持ち駒がすべてなくなり、もう一度初めからやり直ししなければならず絶望的になる
といった内容が多く、本当に今大変な状況にいるのだろうなと、読んでいても胸が締め付けられるような内容のものばかりでした。
それらに対し、様々な人から優しいアドバイスや叱咤激励、中にはキツイ一言がありながら交流をしている様子もうかがえました。そして、こういう場があることによって気持ちが落ち着いたという書き込みも見ることができました。ネットは匿名性であるため、安心して愚痴やつらい気持ちを吐き出せるのかもしれません。
実は私たちが就活生のための禅講座を2月だけでなく、7月にも開催することになったのは、ある大学のキャリアセンターの人の言葉がきっかけでした。その言葉とは
「ちょうど5月ごろから就活生が精神的に一杯いっぱいの状態になり、少しでもいいから話を聞いてあげられるような場所を作ってもらいたい」
というものでした。そうしたいきさつもあり、改めてみん就を見てみて、今一度自分たちの活動の意義を考えさせられました。
先に挙げた就活生のような気持ちに、もし自分がなったらどうだろうか。そう考えると、ただ静かに聞いてくれる人がいて、何を話しても許される場所があったらどんなに楽だろうかと思います。私たちはそうありたいと思うのです。
そして、坐禅をしてお茶を飲んで、すこしでもホッとできるような、リラックスできる時間を提供していきたいとも思いました。
このブログのほかの記事やtwitterでも同じような話は何回も出てきていますが、結局そのことが私たちが目指すべきところなんだろうと思った次第です。(君島)
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2014/05/13(Tue)もしも私が企業の採用担当者だったら…
もしも私が企業の採用担当者だったらどんな人を採用したいだろうか?
この問題について考えてみると、「仕事が出来る」「アイデアマン」「責任感が強い」等、いろいろ挙げられると思いますが、やはり結局の所人間同士のことですから、ある程度能力があると判断されれば、最終的には「馬が合う」かどうか、一緒に働きたい人かどうかということになるのではないでしょうか。
馬が合うかどうかは、個人の性格や思想によるところが大きいと考えられます。こういった事はある程度人間同士の付き合いを重ねる中で見えてくる部分であり、採用基準にはし辛いものです。
よって企業の選考では馬が合うかどうかではなく、「協調性があるかどうか」言い換えるならば「我を出さない」タイプの人間を採用することが無難な選択肢となるでしょう。
しかしこれは学生からしてみたら非常に酷な事です。20代で社会に出て60代までのおよそ40年間を「我を出さずに」過ごすことが求められているように思えるでしょう。はっきり言ってウンザリすると思います。
私が就職活動をした2000年当時でさえそう思えたのですから、今はその傾向はより強くなっているのではないでしょうか。
「就活アウトロー採用」が話題になっていたので就活禅メンバーで意見交換を行いました。(記事『バカらしくて就活をやめた人専用の「アウトロー採用」とは? ―プロデューサー・若新雄純氏に聞く』)
この中で私が良いと感じたのは企業の担当者や経営者を交えたセッションの話。「恥」「欲」「死」といった抽象的なテーマについて議論をして、その人の考え方を知ることは、本来であればかなり関係性が深まってからのことです。しかし、それを先に持ってくるということは、自分と「馬が合う」かどうかを見極めることが出来る機会になります。これは良いと思いました。
何故29歳まで限定なのか?など疑問点もありますが、いずれにせよ様々な就職活動のスタイルが生まれていくことは望ましいことです。
しかし、記事でも言われていますが、今現在は大多数の人は現在の就活システムに疑問を抱きつつも、我慢してそれを受け入れ、ストレスを受けながら生きています。
そういった人たちと向き合い、心の重荷を少しでも降ろしてもらえるような活動をしていくことが、私たちが今やるべきことだと、改めて強く思いました。 (阿部)
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