2014/06/27(Fri)つまらない「イキかた」のすゝめ
『就活に真剣に取り組むことが恥ずかしい』
とあるブログにこんなことが書かれていました。
この方いわく、大学入学から就活を意識し、勉強・サークル・資格取得に励み自分を磨いたり、○○力セミナーなどに参加して「いかにも」な就活生になることへの違和感があったようです。そして、そういう学生を企業が求めているということを何となく感じていたと書かれていました。
確かに、敷かれたレールをひた走ることに違和感を覚えることは悪いことではないと思います。ただ、そのレールは先人達が後世の人の為に残したものと考えると一概に悪いとも思えません。
私には敷かれたレールがありました。
お寺の息子として生まれ、周りの人達に跡継ぎとして見られていたからです。子どもの頃は、それを当たり前に受け止めて、それなりの対応をしていたように思います。しかし思春期に入り、友人達が将来を考えるようになると、本当に後を継ぐことが正しいことなのか分からなくなりました。自分のやりたいことは他にあるのではと考え始めたのです。つまり、自分の前に敷かれたレールが見え、それに違和感を覚えてしまったのでした。
父親は何も言いません。お寺を継げとも、他のことをやれとも言ってくれませんでした。
私は考え、何が自分にとって正しいのか答えを出しました。出せませんでした(笑) それでも「お寺で生まれたから仏教を学んでいる」ということになんの違和感もありません。
何故なら、自分の選択が正しかろうが間違っていようが、その選択によって息がつまりそうになったときに解決しようと思ったからです。
坐禅をする時は呼吸を大切にします。息が滞らないように、体のバランスを取って坐ります。
緊張したり、不安になったりするとき「息がつまりそうになる」という表現を使いますよね?就職活動は、人生にとって重要なことですし、選択肢の多さに圧倒されて息がつまることだらけです。
そんな時は、何につまっているのかを感じながら、フーッと息をはきましょう。それだけでもなんとなく楽になるものです。
何かに違和感を覚えたり、不安になったりするのは、自分にとって重要だからこそです。重要なその感覚を恥じたり、捨てたりすることは、とてももったいないことだと思います。息がつまったときは、自分にとって重要な「時」なのです!
息をフーッとはいて、落ち着いて、お茶でも飲んで、ダラッとしましょう。
つまらない息の型を知って、つまることなく生きて行く。
そんな場所をみなさんと共有したいと思っています。
( ^-^)_旦~
(本多清寛)
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2014/06/20(Fri)「デキる」「デキない」
「あの人はできる人」「あの人は優秀な人」
例えば誰かの話をする時に、こんな発言がでてくることがあります。
この時の「できる」「優秀」とは何を指しているのでしょうか?
普通の職場であれば「仕事ができる」ということを指すのかもしれませんが、しかし「できる」「できない」という先には「~さんは『できる人』」「~君は『できない人』」という人格的評価にまで行き着いてしまう危険性があります。
レッテル張りと言っていいかもしれません。
かくいう私も何ヶ所かの職場にいたことがありましたが、その職場ごとで「できない」「できる」と言われたことがあります。良い評価を聞いた時には喜びましたが、「できない」と言われる(もしくはそのようなニュアンスの態度)と腹が立ちますし、精神的に相当凹みます。このように他人の評価にあまりに一喜一憂するのは疲れてしまいます。しかし振り返ってみると、「できる」「できない」という評価は自分の性格と得意分野と職種と職場の雰囲気と・・・等色々な要因が積み重なって生じてくる、ふわっとしたものであり、固定的なものではないのです。
第148回直木賞を受賞した朝井リョウ氏の『何者』という小説にこんな一節があるそうです。
「俺って、ただ就活が得意なだけだったんだって」「なのに、就活がうまくいくと、まるでその人間まるごと超すげえみたいに言われる。就活以外のことだって何でもこなせる、みたいにさ。あれ、なんなんだろうな」
「それと同じでさ、ピーマンが食べられないように、逆上がりができないように、ただ就活が苦手な人だっているわけじゃん。それなのに、就活がうまくいかないだけで、その人が丸ごとダメみたいになる」
これはもちろん就活に限った話ではありません。「できる」時も「できない」時も、自分を世間の評価だけで判断したくはないものです。
(澤城)
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2014/06/13(Fri)イケダハヤト氏、高知へ移住する
数日前、有名ブロガーのイケダハヤト氏が高知県に移住したということがニュースで取り上げられてました。ブログのタイトルも、それまでの「イケハヤ書店」から「まだ東京で消耗してるの?」に変更とのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140602-00000002-jct-bus_all
http://www.ikedahayato.com/20140601/6301963.html
クリエーターやデザイナーなどが東京から拠点を地方に移すということは、それほど珍しいことではないので、いまさら・・・と思うのですが、あえて煽ってみたのでしょう。そしてこうしてニュースになるということは、それが的を得ていたということです。イケダ氏自身も後日blogで言っていますが、今の時代の関心に則したものだったということですね。
そう考えると、東京から逃げたい、脱出したい、今の生活は消耗しているだけだといった感情を持っている人がたくさんいるということ。どういったことがそういう気持ちにさせるのか、今後しっかりと調べたいです。
ちなみに、就活禅スタッフには東京生まれ東京育ちが2人います。その両方とも、特にそうは思わないと言っていました。そして、東京がオワコンって思ってもいいけど、そうじゃない人もいるんじゃないという意見も出ました。
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2014/06/06(Fri)もう就活開始!?
昨年から報じられている通りですが、2016年卒から企業の採用選考の開始時期をこれまでより四ヶ月遅らせることになったハズでした。これは大学生が学業に専念する時間を確保するという狙いがありました。
しかし、先週の日本経済新聞にこんな記事が出たのです。
(閲覧には登録が必要です)
これによるとこの6月から2016卒大学3年生の就職活動が始まったと言います。
「いくらなんでも早期化しすぎじゃないか」と思いましたが、記事を読んで納得しました。
インターンを実施する企業が急に増えているのです。
こうなった大きな理由として、学生に早いうちから接触し、有望な人材を確保したいという企業側の思惑があります。
企業がそう考える理由としては
・面接などの解禁が8月に繰り下げになったために人材の選考にかけられる時間が大幅に減ってしまった
・経団連の縛りにとらわれない外資系企業に人材が流れてしまうことを防ぐ
等が挙げられるでしょう。
企業側の苦肉の策とも言えなくはないと思いますが、いずれにせよ学生側にしてみれば就活の長期化となります。
ですが悪いことばかりでも無い気がします。就活が長期化するとはいえインターンを経て採用となれば、離職率が下がることが期待できます。またある程度長期のインターンであれば職場の雰囲気にも慣れ、人間関係の構築も出来るでしょう。
ある意味欧米の就活のようになる第一歩とも言えると思います。
欧米の就職活動事情も良いことばかりとも言えないと思いますが…
(海外の就活事情についてはこちらの記事をご覧ください)
また次に挙げるような問題が起こることも想像できます
・そもそもインターンに参加しないと選考対象にさえならない
・インターンの段階で学歴フィルタがかかる
・長期インターンに参加して採用されなかった場合のダメージが大きい
・安価な労働力としてインターンを悪用するブラック企業の増加
私でもこれだけ想像出来るのですから、もっといろいろと問題点はありそうな気がします。
いずれにせよ振り回されるのは就職活動をする人たち。
日本のいびつな採用選考システムが少しづつでも改善されることを願います。 (阿部)
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